『切花』
そこに形は有るけれど 散りゆく定めの命なれば その花を摘んでしまえば枯れゆく定めの命となる 可憐に咲いた花の美しさ 優しく愛でる情の熱の幸福よ 人の手に渡るのもまた幸せなのか 耳を傾けても花の言葉は聞こえない この手に渡った花の声をどうか聞かせておくれ その花が好きだった、愛おしかった 大切に想っ... 続きをみる